FILE13  ホンシャクナゲ
 シャクナゲの種類は多いのですが、石川県に自生するのは、高山植物としてのハクサンシャクナゲと、今回紹介するホンシャクナゲです。キバナシャクナゲもあることになっていますが、いまのところ情報不足です。ホンシャクナゲは、加賀地方の900mあたり以上のブナクラス域の山地で見られます。花木の女王と呼ばれるのにふさわしい美しさです。
 高校1年生の時に、地元の金沢植物同好会の皆さんに連れられて初めて山らしいところへ植物採集に出かけて見たのが最初です。50年も前のことですが、そこは富士写ヶ岳(941m)という有名なシャクナゲの自生地で、いまもシーズンには多くの登山者が訪れています。
 蕾の時が一番色が濃くて、開花後時間が経つとだんだん色が薄くなることが多いようです。
 花のクローズアップの写真でもおわかりのように、花冠が7裂していることと、雄しべが14本であることが特徴です。
 右下の縦に並んだ3枚の写真は、デジタルカメラで撮影したものですが、被写界深度が深いので一眼レフよりも綺麗にとれる場合もあります。


花模様