FILE16  センダイハギ
 千代萩・仙台萩など意味ありげな名前がいいじゃありませんか。北地の海岸の砂地に生育する大型のマメ科の植物です。輝くような黄色の花が好きです。
 名前の由来は、おそらく命名者が歌舞伎に通じた人で、仙台藩の伊達騒動を題材にした歌舞伎「伽羅(めいぼく)先代萩」が頭にあって、北の地(仙台)に咲く萩のような花ということでセンダイハギと呼ぼうとしたもののようです。千代は仙台の古い呼び名です。
 石川県では能登半島の海岸にわずかに群生して、この場所だけが輝いているのです。おそらく、日本における南限の生育地でしょう。
 
 花の時期に能登へ行くときには必ずここに立ち寄ります。ヒキヨモギやハマウツボ、ホタルサイコ、シバナ(絶滅状態)などのある楽しい海岸です。
 4点の写真の中で、右下だけがデジタルカメラで撮影のものです。綺麗にとれているでしょう。今や35ミリフィルム以上の性能を発揮する場合もあります。


花模様