FILE67  ホクリクネコノメ Chrysosplenium fauriei Franch.
 図1 ホクリクネコノメの群落 
 図2 花序のクローズアップ
 図3 花(最初に雌しべの2本の柱頭が顔を出す)  図4 花(雄しべが8本見えている)
 図5 根出葉(葉柄は短い)  図6 食害する毛虫

           図7 全形
 ホクリクネコノメ(ソウ)は、新潟県から島根県に至る日本海側に分布するという。石川県では、少し山手の沢へ入ると見ることができます。花の近くの苞葉が鮮黄色(金色)に輝いて美しい。
 ネコノメソウの語源は、果実が猫の目(瞳の形)に似ているからとされていますが、ホクリクネコノメを見ていると猫の目が光を反射して金色に輝いているようにも思えます。
 図3のように、開花の始めに4個の萼裂片の間から2本の花柱が顔を出し、その後、萼裂片が直立し、8本の雄しべが伸び出します。根出葉は楕円形で、短い葉柄があります。
 以前野草MLで話題になったイワボタンは、根出葉に明らかな柄があり、葯が黄色〜橙色、ボタンネコノメソウは、萼裂片が暗赤褐色で雄しべも雌しべも萼裂片より短いということです。石川県には両者ともに分布しないので実物を見たことはありません。



花模様