FILE7  ヒュウガミズキ
 石川県では、南加賀地方の山地のごく一部でのみ野生しています。いかにもはかなげな花で、見ていると優しい気持にさせられます。
 その輝くような美しさは、周りの空気を黄色く染める感じがしますが、花期が短いので、最適期にお目にかかるためには、それなりの努力を要します。
 近似種とは、花序の中の花の数で簡単に区別できます。本種は花が1〜3個であるのに、他の種では5〜9個と多い。また、本種の葯(やく)は黄赤色でありますが、トサミズキでは帯紅色、コウヤミズキでは帯紫色であること等です。